USAのテンポラリー・レジデンス・リミテッドから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。ウィリアム・バシンスキーはテキサス州ヒューストン出身のピアニスト兼コンポーザー兼エレクトロニクス奏者で、幼少期からピアとクラシック教育を受け、ノーステキサス大学でジャズと管楽器を学んだ後、78年からニュー・ヨークで音楽活動を開始した。スティーブ・ライヒやブライアン・イーノの影響を公言、ミニマル、アンビエント、ドローン系を軸に、現在はロサンジェルスを拠点としてサウンド・デザイナー、ビデオ・アーティスト、管楽器奏者としても活動している。本作は、タイトル通り、82年9月23日に ニュー・ヨークのバシンスキーのロフトでレコーディングされていた未発表音源を収録した初出発掘音源盤で、テンポラリー・レジデンスによるバシンスキーのアーカイヴ・シリーズ第1弾。メンバーは、ピアノとテープ・ループを駆使するバシンスキー1人、マスタリングはジョシュ・ボナティ(ex.ユーサープ・シナプス,レクエルド,AA,etc)。概ね、ゆったりしたサティ調ピアノの1フレーズのループと、さらにそれを変調させたテープ・ループによるドローンが延々と続く、ドローン・アンビエント・サウンドを展開。ほぼ1フレーズが繰り返されるピアノは、ミニマルといえば確かにそうなのだか、深いリヴァーブによる透明な水中感に、ノイズ・フラグメント的なテープ・ループの音が滲んで溶け込んでいくような、ちょっと独特のサウンドスケープを堪能出来る。全体が淡く物悲しい情感に収束していて、優れて瞑想的でくぐもり感十分の好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Ambient,Drone,Electronics / Paper-Sleeve CD(2024) / Temporary Residence Limited/USA)