USAのRVNGインテルから、限定ペーパースリーヴでのリリース。3面開き紙ジャケ仕様。スティーヴ・ガンはペンシルベニア州ランズダウン出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、フィラデルフィアのテンプル大学音楽科を卒業後、ニュー・ヨークのブルックリンを拠点に音楽活動を開始した。ロビー・バショー、ジョン・フェイヒィ、マイケル・チャップマン等の影響を公言した、インドのラーガ音楽の要素を取り入れたギター・スタイルで、ソロの他カート・ヴァイル・アンド・ザ・ヴァイオレーターズ等での活動でも知られているかも知れない。マイク・クーパーはバークシャー州レディング出身のギタリスト&実験音楽家で、65年に地元レディングのコーヒーハウスを拠点にレジデント・バンドを設立、カントリー、ブルース、ジャズ、ロック、実験音楽のハイブリット・スタイルで知られる通好みの存在。本作は、14年にリリースされたデュオ名義アルバムで、RVNGインテルのFRKWYS シリーズ第11弾。メンバーは、ギターのガンとスティール・ギター&エレクトロニクスのクーパーの2人を基本に、曲によってヘレナ・エスプヴァルがチェロでゲスト参加、タイトル通りポルトガルのリスボンで、セッション形式のレコーディングだったようだ。基本的には、ガンの爪弾き調アコギにクーパーのボトルネック・ギター&エレクトロニクス、2人の鼻歌的ボーカルが適時絡む、ギター・アンビエント方面のサウンド。全体に、少々のノイズ色も交えたブルージーなテイストがドローン感へと収束していて、涼やかで面白く流していて心地好い好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Blues,Ambient,Drone,Progressive / Paper-Sleeve CD(2014) / RVNG Intl./USA)