USAのリサイタルから、限定200枚プレス&見開きデジスリーヴでのリシュー。ショーン・マッカンはおそらくサンフランシスコ出身のエレクトロニクス系アーティストで、20歳になった08年頃からスチュワート・J・アダムスとのユニットのソウル・マニュアーやソロで活動を開始、11年に自身のレーベルのリサイタルを設立、ソロ以外にも数多のコラボレーションを含めると、現在まで既に50を超える関連作品をリリースしている。本作は、15年にリサイタルから300枚限定のアナログLPでリリースされたアルバムのCD化盤で、全てマッカン1人による制作。ピアノ、シンセ、エレクトロニクス、環境音、ノイズ等を、非常に洗練されたセンスで配置したドローン・アンビエントを展開していて、スリーヴのイメージ通りのスタイリッシュな涼やかさ十分。遠くで鳴ってる感じと透明な水の底感が交叉する絶妙なリヴァーブ具合の中で、ほのかな灯りが浮かんでは消えるようなノイズ・フラグメントや、ゆったりとした淡い情感のメロディらしきものが、柔らかいドローン感に収束。ともかくもゆらぎの演出が見事というか、ちょっと鼻につく程のオシャレさという感じでもあるが、サウンドスケープ全体をきっちりコントロールして構築しているという意味では、まさにアンビエント・ミュージックといえるかも知れない。『家具のような』スタイルとしてのドローン感も含め、雲のような浮遊感と水彩画的静謐さはイーノ直系のサウンドという印象で、流していてとても心地好い好盤と思う。
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輸入盤/200枚限定プレス
(Psyche/Ambient,Drone,Electronics / Digi-Sleeve CD(2020) / Recital/USA)