UKのEMI/ヴァージンから、07年新規リマスターでのリシュー。スティーヴ・ヒレッジはロンドン出身のギタリストで、プログレ系リスナーには何よりゴンクでの活動で知られていると思うが、アザッケル(ユリエル)、カーン、システム7の他、ソロ活動でも名を馳せるカンタベリー・ロックのビッグ・ネームの1人。本作は、79年にUKヴァージンからリリースされたフィフス・ソロ・アルバムで、79年4月にロンドンで開催された『マインド＝ボディ＝スピリット・オリンピア』というイベントの、レインボウ・ドーム会場で流すための音楽として制作されたもの。メンバーは、ヒレッジ、ミケッテ・ジラウディ、ルパート・アトウィルの3人がクレジットされていて、この上なく心地好い、深味のあるディレイがかかったギター、シンセ、ベル、フェンダー・ローズ、ハーモナイザーによるシンプル＆プカプカな瞑想音楽。スペイシーなシンセやフェンダー・ローズ、シーケンサーもナイスな空気感を創り上げているが、圧倒的に主役はギターで、その意味ではほとんどヒレッジの独壇場と云ってもいいかもしれない。涼しげな水の音に始まり、ベルとフェンダー・ローズの空間にフラクタルなギター・ソロが花開く1曲目、ギターとフェンダー・ローズのディレイ空間に、オーロラのようなシンセが舞い絶妙のパルスに変わる2曲目、どちらも数多あるアンビエント／メディテーション系ミュージックの中で、今までのところ涼しさ＆エレガントさ最高峰というか、ともかくも抜群の心地好さを堪能出来ること請け合いのサウンド。この線としてはまさに定番中の定番という感じで、およそ文句なしの大好盤と思う。本当に素晴らしい！。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Canterbury,Medidtation,Progressive / Jewel-case CD(2007 Re-master) / EMI,Virgin/UK,EU)
