イタリアの13/サイレンテスから、デジパックでのリリース。ロッド・モデルはミシガン州デトロイト出身のサウンド・デザイナー&エレクトロニクス奏者で、ソロの他、CV313、エコースペース、ディープコード、ウェーヴフォルム・トランスミッション等々のダブ・テクノ系ユニットでの活動でも知られる、デトロイト・テクノのビッグ・ネームの1人。本作は、24年にリリースされたソロ名義アルバムで、エレクトロニクス等を駆使した全てモデル1人によるパフォーマンス。『ヨーロッパの前衛的なバス・ステーションのデザインのために作曲した環境音楽作品』で、ブライアン・イーノの「ミュージック・フォー・エアポート」をモデルとしたらしく、非常に静謐なドローン・アンビエントを展開。淡く微妙な揺らぎが、フラクタル構造的に果てしなく繰り返される、ただひたすらに滲んでいく感じのサウンドで、聴こえてくる音は概ねノイズ・フラグメントでメロディやフレーズらしきものはほとんどないのだが、有機的で柔らかい情感が絶えず湧き出してくるような、ちょっと独特のサウンドスケープを堪能出来る。その意味では、前述のイーノやアンドリュー・チョーク辺りに近似する、『ある程度スタイリッシュさが担保された郷愁系情感ドローン・サウンド』のど真ん中という印象で、ともかくも流していて心地好い。ただただ浸っていられて無視も可能という、正しく言葉通りの「家具のような音楽」とも思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Psyche/Drone,Ambient,Electronics / Digi-Pack CD(2024) / 13/Silentes/Italy)