ドイツのビュロー・Bから、11年新規リマスター&デジパックでのリシュー。多分初CD化。ハンス・ヨアヒム・ローデリウスはベルリン出身のピアニスト、エレクトロニクス奏者&実験音楽家で、68年にコンラッド・シュニッツラー等と共に音楽共同体『ヒューマンビーイング』と、それに伴う『ゾディアック・フリー・アート・ラボ』を設立した。ラボに出入りしていたスイス人のディーター・メビウスと、シュニッツラーの3人で「K」のクラスターを結成、シュニッツラー脱退後はメビウスと2人で「C」のクラスターを継続、ノイ!のミヒャエル・ローターとのハルモニアやブライアン・イーノとのクラスター&イーノ等のコラボレーションの他、現在も現役でソロ活動を行うジャーマン・エレクトロニクス系のビッグ・ネーム。本作は、86年にノルウェーのシケイダ・レコードからリリースされたおそらく13枚目のソロ名義アルバムで、83~85年の自宅や友人宅での録音、85年7月のロンドンでのライヴ録音マテリアルを収録。ほとんどがインプロヴィゼイションを軸としたピアノ・ソロ曲で、サティとドビュッシーの狭間をいくような、美しいピアノ・アンビエント調サウンドを堪能出来る。ミニマリスティックなサティ的シンプルさと、エレガントなドビュッシー的情感が随所で交叉していて、おだやかな風景画的サウンドスケープが、淡い木漏れ日感と涼やかな浮遊感に収束。ともかくも流していて心地好く、ピアノ・アンビエント系としてわりと文句なしの好盤と思う。EUプレス盤
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(Psyche/Ambient,Minimal / Digi-Pack CD(2011 Re-master) / Bureau B/German,EU)