ドイツのビュロー・Bから、デジパックでのリリース。ハンス・ヨアヒム・ローデリウスはベルリン出身のピアニスト、エレクトロニクス奏者&実験音楽家で、68年にコンラッド・シュニッツラー等と共に音楽共同体『ヒューマンビーイング』と、それに伴う『ゾディアック・フリー・アート・ラボ』を設立した。ラボに出入りしていたスイス人のディーター・メビウスと、シュニッツラーの3人で「K」のクラスターを結成、シュニッツラー脱退後はメビウスと2人で「C」のクラスターを継続、ノイ!のミヒャエル・ローターとのハルモニアやブライアン・イーノとのクラスター&イーノ等のコラボレーションの他、現在も現役でソロ活動を行うジャーマン・エレクトロニクス系のビッグ・ネーム。本作は、20年にリリースされたアルバムで、当初は未発表音源シリーズとして始まった「自画像」シリーズでのリリースだが、過去の発掘音源集ではなく新作。ファルフィッサ・オルガン、フェンダー・ローズ・エレピ、ローランド&コルグ・シンセ、スペース・エコー、パノラマ・ミキサー等を使った、ローデリウス1人による多重レコーディングで、プロデュースはオネン・ボック。ローデリウス的な柔らかい郷愁感が担保された、ミニマル・アンビエント調の小品が並んでいて、個人的に好みの楽器とアタッチメントを使ったという意味での、「自画像」シリーズということなのかも知れない。全体にリヴァーブ感が絶妙で、無垢さを内包するメロディやフラグメントが、淡いミニマル・パターンやドローン的空間に浮遊する、ともかくも心地好いサウンド。わりと文句なしの好盤と思う。余談だが、「Wahre Liebe」は「真実の愛」の意味。素晴らしい!。EUプレス盤
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輸入盤
(Psyche/Ambient,Minimal,Drone / Digi-Pack CD(2020) / Bureau B/German,EU)