UKのアンシーン・ワールズから、ペーパースリーヴでのリリース。マット紙紙ジャケ仕様、ダウンロード・コード等が記載された名刺サイズのインサート入。ロバート・ヘイ(ロブ・ヘイ)はサウス・ヨークシャー州バーンズリー出身のピアニスト&エレクトロニクス奏者&実験音楽家で、80年にトレヴァー・レイディ(ex.モノクローム・セット)とのトゥルース・クラブ/フォートで活動を開始後、セマ、ナース・ウィズ・ワウンド、オムニ・トリオ等々を経て、現在もソロで活動している。本作は、17年にリリースされたソロ名義ナインス・アルバムで、ピアノ、シンセ、エレクトロニクス、琴、ケーナ等による、ヘイ1人の多重レコーディング作品。マスタリングはアンドリュー・チョーク等も手掛けるデニス・ブラッカム(aka.ビルボ,etc)。概ね、ピアノを軸としたアンビエント・ミュージックを展開していて、サティ的ピアノ+イーノ的音響感は、全体的にイーノとハロルド・バッドの「ザ・プラトウ・オブ・ミラー/鏡面界」に近似する印象。間の多いコロコロとした響きのピアノと淡いノイズ感のエレクトロニクスを核に、時折琴やケーナが薄く絡む透明感抜群のサウンドで、遠くで鳴っているような残響感も含め非常に心地好い静謐さ満点。ピアノのサステイン加減がともかくも絶妙というか、ピアノの美しい響きを担保したまま、さらにゆらぎを添えるシンセ&エレクトロニクスの的確さも素晴らしい。淡々と淡い郷愁感の楽曲も上等で、確実に時間の流れと空気の色が変わる、優れて瞑想的で正しくサイケな大好盤と思う。この、エレガントさとダークネスが同居する耳とセンスのよさは凄い。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Ambient,Meditation,Electronics / Paper-Sleeve CD(2017) / Unseen Worlds/UK)