ドイツのタク：ティル／グリッタービート・レコードから、限定パーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。パク・ジハは韓国出身のコンポーザー兼マルチ奏者で、ピリ(ダブルリード縦竹管)、センファン(韓国笙)、ヤングム(金属弦ハンマーダルシマー)等の韓国の伝統楽器を主軸に、ポストミニマリズム／ポストクラシカル／エレクトロ・アコースティック方面の楽曲を制作。14年にミニCD「ア・レコード・オブ・オートバイオグラフィカル・サウンズ」を自主制作で、16年にファースト・アルバム「コミュニオン」をグリッタービートからリリース、特にヨーロッパで高い評価を受けて、現在も精力的に活動している。本作は、25年にリリースされたソロ名義フォース・アルバムで、メンバーは、ピリ、センファン、ヤングム、フルート、グロッケンシュピール、ベル、エレクトロニクス、声のパク1人によるパフォーマンス、プロデュースもパク。リヴァーブの効いた淡いドローン空間に、前述の各楽器群がある種の儚さを纏って浮かんでは消えていく感じの、非常に独特なエレクトロ・アコースティック系サウンドを展開。ミニマル色内包のリフやフレーズはわりとメロディアスで、失われしものを慈しむかのような情感に全体が収束していて、ある種の後悔の念を伴う郷愁感が心に染み込むように漂う。各フラグメントの音色は非常に美しく、しかしアンバーなサウンドスケープは薄曇り感十分で、静謐なくぐもり感と東アジア的情感が交叉。何かしら根源的かつ原初的なスピリチュアル感を放つ、文句なしの好盤と思う。素晴らしい！。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Psyche/Ethnic Ambient,Progressive / Paper-Sleeve CD(2025) / Tak:til/Glitterbeat/German)
