USAのドラァグ・シティから、見開き&厚紙ペーパースリーヴでのリリース。オーレン・アンバーチはシドニー出身のギタリスト兼ドラマー兼実験音楽家で、86年頃からフリー・ジャズ系のドラマーとして活動を開始、90年代前半からフィレグム、Sunn O)))、サン、アシュ・ラ・テンペル・エクスペリエンス等々の他、ジム・オルーク(ex.ガスター・デル・ソル,etc)や灰野敬二(ex.不失者,サンヘドリン,etc)、リシャール・ピナス(ex.エルドン,etc)との共演など幅広く活動している。本作は、22年にリリースされたソロ名義新作で、メンバーは、ギター&その他いろいろのアンバーチを中心に、曲によってオルーク、サム・ダンスコム(ex.ゴールデン・ファー,ライダー,etc)、BJ・コール(ex.コーチズ,etc)、ジュリア・レイディ(ex.ペイルズ,etc)、ヨハン・ベルトリン(ex.ナッカ・フォーラム,etc)、クリス・エイブラハムズ(ex.ザ・ネックス,etc)、ジョー・タリア(ex.マーフィーズ・ロウ,etc)等々が適時参加。例えば、エルドンの「ガムラン・フォウ」に、スティーヴ・ライヒの「エレクトリック・カウンターポイント」の要素を流し込んだようなミニマル調プログレ・サウンドを展開。打楽器的でガムランのようなギターのリフ&フレーズを軸に、ドラム、12弦ギター、ペダル・スチール・ギター、ピアノ、シンセ、クラリネット、エレクトロニクス等々が適時即興で参加するスタイルで、見事なコール&レスポンスでジワジワと盛り上がっていくバンド感十分。エルドン調のフラクタル感とライヒ調の幾何学感の交叉が、ECM系にも通じるスタイリッシュな透徹感を生んでいて、演奏も素直にカッコいい。細部が全体を覆うサウンドスケープのドローン感も圧巻で、この線としてはわりと文句なしの大好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Psyche/Minimal,Post Rock,Progressive / Paper-Sleeve CD(2022) / Drag City/USA)