USAのゴーストリー・インターナショナルから、デジパックでのリリース。メアリー・ラティモアはフィラデルフィア出身のハープ奏者で、本格的なコンサート・ハープとエレクトロニクス&エフェクトを組み合わせた、独特の音響系アンビエント・サウンドを展開する。17年以降は活動拠点をロサンジェルスに移したようだ。本作は、タイトル通り15~20年におけるカセット&配信リリース音源をコンパイルした初CD化音源集で、17年「コレクテッド・ピーセズ」と21年「コレクテッド・ピーセズ II」の2つの未発表集カセット+Bandcamp限定配信シングル「ウィー・ウェーヴ・フロム・アワ・ボーツ」という内容。クレジット・メンバーは作曲&演奏&録音のメアリー1人で、旧友ジェフ・ジーグラーが曲によってミックスを担当。エレガントなクラシック色が担保されたアンビエント・ミュージック方面で、ミニマリスティックなハープのアルペジオを軸に、淡いエレクトロニクスやホワイトノイズのフラグメントが涼やかに浮遊。木漏れ日的情感の暖かい曲調やドローン的音響感も含め、概ね従来の諸作品と同傾向/同方向のサウンドで、ポスト・クラシカルとエレクトロ・アコースティックの要素がいい塩梅のバランスで交叉しながら、全体がしつこくない郷愁感に収束。ニュー・エイジ系としても成立する感じだが、しなやかな美しさと淡々としたアンバーな内省感十分で、ともかくも流していて心地好い好盤と思う。素敵!。
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輸入盤/限定プレス
(Psyche/Ambient,Electronics,Drone / Digi-Pack CD(2021) / Ghostly International/USA)