USAのクランキーから、見開きデジスリーヴでのリリース。 イザベル・パインはブリティッシュ・コロンビア州在住のカナダ人弦楽器奏者で、3歳からヴィオラを軸にクラシック音楽を学び、大学卒業後にオーケストラの一員として活動していたが、創造的ソロ活動を決意してブリティッシュ・コロンビア州に移住したらしい。21年頃からBandcampで曲の配信リリースを開始、現在までに3枚程のEPも配信リリースしている。本作は、26年にリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリン、コントラバス、エレクトロニクス、フィールド・レコーディングのパイン1人による演奏、『24年秋に人里離れた小さな小屋や屋外で、主に弦楽器を用いて録音された楽曲を集めた作品集』とある。概ね、弦楽器群のドローン・マテリアルをレイヤーとして重ねた、非常に静謐なドローン・アンビエント方面で、どこか物悲しいメロディ未満の弦楽器フラグメントが、スリーヴのイメージ通りの雪深い自然の中に溶け込んでいくような、エレクトロ・アコーステックやネオ・クラシカル的要素も内包したサウンド。自然と一体となった音楽を目指して、自然そのままの残響や、葉のざわめき、カラスの羽ばたきなどの環境音を交えた屋外録音を軸としたようで、冬の引き締まったアンバーな空気感が見事に封じ込められている印象。この空気感は、北海道や雪の降り積もる地方のリスナーにとっては、もしかしてお馴染みの感覚で、流していてとても心地好い好盤と思う。素敵!。
輸入盤
(Psyche/Drone,Ambient,Electro-Acoustic / Digi-Sleeve CD(2025) / Kranky/USA)