USAのRVNG INTL./FRKWYSから、ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。イアン・ウィリアム・クレイグはカナダのアルバータ州エドモントン出身、ダニエル・レンツはペンシルベニア州ラトローブ出身の実験音楽家で、クレイグはクラシックの訓練を受けたテナー・ボーカルをテープ操作する新進気鋭、レンツはピアノを主体とするポスト・ミニマルの重鎮。本作は、20年にリリースされた2人の連名アルバムで、RVNG INTL.のコラボレーション・シリーズ「FRKWYS」の第16弾。メンバーは、ボーカル&テープ・マニピュレーションのクレイグ、ピアノのレンツのデュオで、エディット&アレンジ&ミックスはクレイグ。概ね、ドローン・アンビエント方面だが、イーノ&バッドの「鏡面界」的ピアノと、時にカウンター・テナー的高音域も使うテナー・ボーカルを、回転数の変調や逆回転、切貼りなどのテープ操作でノイズに変換したりしなかったり、正調と変調をコラージュしたりしなかったりと、非常に面白いサウンドを展開。ピアノを軸とした全体の静謐なまどろみ感、どこか遠くで鳴っているようなサウンドスケープは、オブスキュア/アンビエント・レーベル期のイーノ感十分で、独特のスピリチュアルな美しさが淡い情感とともにドローン感に収束。静謐なまどろみ感を担保しながらも、後半に不協和音やノイズが次第に増していく浮世離れ感も見事で、ともかくも流していて心地好く、正しくサイケで優れて瞑想的な好盤と思う。美しい!。
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輸入盤
(Psyche/Ambient,Drone,Collage/ Paper-Sleeve CD(2020) / RVNG INTL./FRKWYS/USA)