ドイツ/EUのグローエンランド/キュリアス・ミュージックから、22年新規リマスター&3面開きデジスリーヴでのリシュー。ハンス・ヨアヒム・ローデリウスはベルリン出身のピアニスト、エレクトロニクス奏者&実験音楽家で、「K」と「C」のクラスター、ノイ!のミヒャエル・ローターとのハルモニアやブライアン・イーノとのクラスター&イーノ等のコラボレーションの他、現在も現役でソロ活動を行うジャーマン・エレクトロニクス系のビッグ・ネーム。ティム・ストーリーはペンシルヴァニア州フィラデルフィア出身のアンビエント/モダン・クラシック系コンポーザー兼マルチ奏者で、ソロ作品の他、ローデリウスやドワイト・アシュリーとの共演や数多のTV番組、映画のサントラを手掛けながら現在も活動を続けている。本作は、02年にUSAナラダ/ヴァージン、ドイツのグローエンランドからリリースされたデュオ名義セカンド・アルバムで、本作制作時のアウトテイク2曲をボーナス収録した20周年スペシャル・エディション盤。リマスターはストーリー本人。メンバーは、ローデリウスとストーリーの2人を基本に、曲によってマーサ・レイコワ、キンバーリー・ブライデンが適時参加。ミニマリスティックなピアノのアルペジオを軸に、シンセやエレクトロニクスのストリングス、ノイズ・フラグメント、チェロ、イングルッシュ・ホルン等が浮遊するタイプと、クラスター的なスロー・テクノ調のリズム・トラックに、ピアノやスシンセのメロディが装飾を施すタイプに大別出来る感じ。全体に、素朴で儚い空気感が内省的な淡い郷愁感に収束する、非常に絵画的で静謐なサウンドで、さりげなく緩急の効いたドローン感は見事。アルペジオやメロディがともかくも美しく、流していて心地好い好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Ambient,Electronics,Minimal,Drone / Digi-Sleeve CD(2022) / Gronland,Curious Music/German,EU)