USAライト・イン・ジ・アティック・レコード/日本ウォーター・コピーから、20年新規リマスター&デジパックでのリシュー。オビ付。吉村弘は横浜市出身の作曲家で、64年に早稲田大学第二文学部美術科を卒業後、グラフィック&サウンド・デザイナー&コンポーザーとして活動を始めた。80年代以降は、芦川聡のサウンド・プロセス/サウンド・プロセス・デザインや尾島由郎の複製技術工房等とも関わりながら、様々な公共施設のサウンド・デザインを手掛けアルバムもリリースした、日本のアンビエント/環境音楽系のビッグ・ネーム。本作は、86年に日本エア・レコード・インクからリリースされたフィフス・アルバムで、シンセ(ヤマハDX7,TX7,FB01)、シーケンサー(ローランドMSQ700)、コンピューターによる吉村の1人多重録音、プロデュースは上原和夫。概ね、少々のミニマル色を加味したアンビエント方面で、エレガントな透明感とゆったりした木漏れ日感が交叉する、水彩画調の淡いサウンドを展開。基本的には、ミニマル調の動のフラグメントとドローン調の静のフラグメントの組み合わせで構成され、そのマッチングのセンスが非常にナイスな塩梅で、ともかくもサウンド・デザインが上手いというか流していて心地好い。ドローンの要素も含め、全体にシンプルだが非常に洗練されていて、サウンドスケープがきっちりデザイン&コントロールされているという意味では、アンビエント・ミュージックの好サンプルという印象で、耳触りの柔らかい美しい音空間に浸れる。淡い情感がヒプノティック感に収束する好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Ambient,Minimal,Soundscape / Digi-Pack CD(2020 Re-master) / Light In The Attic Records/Water Copy/USA)