ドイツのソニー・クラシカルから、デジパックでのリリース。ヘンリク・シュワルツは、ベルリンを拠点として活動するテクノ系DJ兼プロデューサーで、近年では作曲も手掛け、MacやiPadでプログラミング&制御したヤマハの自動演奏ピアノを操り、プリペアド・ピアニストやジャズ・ピアニストと自作曲を共演するなど、単にエレクトロニクスの範疇にとどまらないボーダーレスな活動を行っている。本作は、14年に開催された『レッドブル・ミュージック・アカデミー』の前夜祭として、13年11月に東京の築地本願寺で行われた『ウイークエンダー』イヴェントでのコンサートを収録したライヴ盤。楽譜を読めず書けないシュワルツがMacを使ってサンプリング音で作曲、ヨハネス・ブレヒトと共にオーケストレーション/アレンジしながらが、それをブレヒトが譜面に起こすという過程を経て、4年かけて完成したようだ。演奏は、この時のためだけに若手ミュージシャン中心に編成されたトキオ・シークレット・オーケストラで、指揮は秋山愛美。ヴァイオリン9人、ヴィオラ4人、チェロ3人、ダブル・ベース2人(うち1人はブレヒト)、クラリネットやオーボエ等のウッドウインド9人、ヴィブラフォン等のパーカッション2人の総勢29人によるオーケストラで、管弦楽または拡張室内楽的な演奏を展開していて、わりとスティーヴ・ライヒ的なミニマリスティックなリフを基調としたマイナー調のメロディアスな楽曲は、エレガントで引き締まっていて非常に心地好い。全体に美しいくぐもり感があって、流してもよしじっくり耳を傾けてもよしで、耳触りがよくて濃密な文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Psyche/Minimal,Ambient,Contemporary / Digi-Pack CD(2015) / Sony Classical/German)