USAのパレス・オブ・ライツから、デジパックでのリリース。グレゴリー・テイラーはウィスコンシン州マディソン出身の電子音楽家兼コンポーザーで、83年頃からカセット・テープで作品をリリース、ライヴ活動中心の90年代を経て、06年頃から再び作品を活発にリリースしている。現在は、地元マディソンのミニFM局WORT-FMで、日曜日の午前中にヒーリング・ミュージック番組も担当しているらしい。本作は、20年にリリースされたアルバムで、全編テイラー1人による制作。概ね、ガムランをモチーフとしたミニマル・アンビエント調サウンドを展開していて、ゆったりとした東洋的メロディに収束する反復ガムラン・ゴングと、遠くで鳴ってる感じの残響&共鳴音、虫やカエルの鳴声&ホワイト・ノイズ的フラグメントが交叉。時折聴こえるエレクトリック・チター&ギター、ピアノ的音色も含め、絶妙な塩梅のリヴァーブ感が涼やかな透明感を演出する中で、ミニマル的要素がドローン感に埋没しつつ、ジワジワと音像が盛り上がっていく様は見事。ニュー・エイジ的スタイリッシュさや、ヒーリング・ミュージック系スピリチュアル感もあるが、あざとくはなくて気にならず、ともかくも流していて非常に心地好い。全体に優れて瞑想的で美しく、例えば水がゆっくりと満ちていくようなトリップ感というか、輪郭が溶けて滲んでいくような感覚を堪能出来る、浮遊感満点の好盤と思う。余談だが、パレス・オブ・ライツはケリー・レイマー主宰のレーベル。心地好し!。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Psyche/Ambient,Minimal,Drone / Digi-Pack CD(2020) / Palace Of Lights/USA)