USAのナウ・アゲイン・レコードから、限定ペーパースリーヴでのリリース。カンガルー式見開き紙ジャケ仕様。ファビアーノ・ド・ナシメントはリオ・デ・ジャネイロ出身のギタリストで、幼年期からクラシックの音楽教育を受け、12歳からギターも習い始めた。00年に17歳でロサンジェルスに移住後、パブロ・カロジェロ等とのトリオルガニコや深津純子とのデュオ・ユニット等を経て、15年にソロ活動に転じた。本作は、21年にリリースされたソロ名義フォース・アルバムで、全編各種ギターとエレクトロニクスを軸としたド・ナシメント1人による演奏、プロデュースはジェイソン・ヒラー。概ね、ブラジリアン・テイストを基調としたミニマリスティックなギターのアルペジオ&フレーズに、淡いエレクトロニクス・ノイズや前に出ない感じのモーダルなリード・ギター、鼻歌的スキャット・ボーカルが適時絡む、非常に静謐で透明感十分のサウンドを展開。6,7,10弦、ソプラノ・ギターのアコースティックな響きは、ギター本体の鳴り自体は勿論残響具合も絶妙で、粒の揃ったアルペジオの滑らかなダイナミズムも含め、ともかくも美しくて心地好い。しっとりと落ち着いたプログレ&アシッド・フォーク的情感と、涼やかなブラジル的アンバー感が交叉していて、全体が内省的な郷愁感に収束。メロディアスさと浮遊感が同居する、正しくサイケなギター・アンビエント系の大好盤と思う。本当に素晴らしい!。
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輸入盤
(Psyche/Ambient,Acid Folk,Progressive,Electronics / Paper-Sleeve CD(2021) / Now-Again Records/USA)