UKのオパール/パネジェリクから、08年新規24ビット・リマスター&デジパックでのリシュー。音質が非常によい。フリップ&イーノは、キング・クリムゾンのロバート・フリップと、ロキシー・ミュージックのブライアン・イーノが、当時まだ確立前夜だったエレクトロニクス・アンビエント/サウンド・トリートメントの模索を目指して、72年に結成したデュオ・ユニット。本作は75年にUKアイランド傘下のヘルプからリリ-スされたセカンド・アルバムで、クレジットはフリップがギター、イーノがループ&シンセ。ファースト同様に、フリッパートロニクス・ギターとループ&シンセによるアンビエント・サウンドなのだが、旧A面の4曲が殊の外情緒的というか、例えばゆったりと波間に浮かんでいるような、非常に肯定的な雰囲気の美しい透明感があって、巷ではファーストよりも実験色が薄れ聴きやすいとの評価も多い。ところがしかし、旧B面のダークで気色悪い妖しさはかなりのもので、ひたすらプカプカと心地好い情感的な前半、闇との対峙をせまられる先鋭的な後半、どちらも2つで1つというか、昼と夜、光と闇、陽と陰、太陽と月、秩序と混沌、神と悪魔等々、様々な2項対立構造としてとらえることが可能。少なくとも、前半の美しいドローン感は大抵の人には心地好く響くと思われ、ともかくも「まどろめる」こと請け合いで、ファーストと共にドローン・アンビエント・ミュージックの金字塔の1つに違いない。正しくサイケで優れて瞑想的な文句なしの好盤と思う。心地好し!。EUプレス盤
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(Psyche/Ambient,Drone,Progressive / Digi-Pack CD(2008 24bit Re-master) / Opal,Panegyric/UK,EU)