EUのマーキュリーKX/ユニバーサル・ミュージックから、見開きデジスリーヴでのリリース。アンナは、ブラジルのサン・パウロ出身のアナ・リディア・フローレス・ミランダのDJ名で、テクノ/チル・アウト方面ではよく知られるビッグ・ネーム。本作は、23年にリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、メンバーは、シンセ&キーボード、フルート、プロデュース等をマルチに熟すアンナを中心に、曲によってララージ、イースト・フォレスト(aka.トレヴァー・オズワルト)が適時ゲスト参加。『愛の普遍的な力への最も純粋な憧れ』をモチーフに、曲毎にアンナ本人による「リスニング・ガイド」が付いていて、『リスナー自身がインナー・トリップ(内面への旅)を行うことで、スピリチュアルな癒しと成長に導かれる』ことを目的としているらしい。その辺りの啓蒙的センスは余計なお世話という気もするが、肯定的な淡い情感の楽曲とシンプルなアンビエント調アンサンブル、ゆったりとした揺らぎがニュー・エイジ調のスペイシー感に収束するサウンドスケープの組み合わせは、ともかくも涼やかで素直に心地好い。オズワルトのボーカル&ピアノが入るハウシーなラウンジ調のラスト曲以外は、ダンサブルにはならない遠くで鳴ってる感じのシーケンサー/リズム・トラックの設え方が絶妙に上手く、強い主張のないメロディの使い方もエレガントで、70年代のピンク・フロイドやタンジェリン・ドリーム辺りで聴き覚えのある音色フラグメントのハマりも面白い。全体に毒やクセは薄いが、優れて瞑想的でライトなアンビエント系の好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Ambient,Techno,Progressive / Digi-Sleeve CD(2023) / Mercury KX/Universal Music/EU)