UKのディスコ・ゲコウ・レコーディングスから、3面開きデジスリーヴでのリリース。アンドリュー・ヒースは、コッツウォルズを拠点とするイギリス人サウンドスケープ・アーティスト兼ピアニストで、ハンス・ヨアヒム・ローデリウスにインスパイアされて、95年頃にフェリックス・ジェイとアクウィアスを結成して活動を開始した。現在はソロの他、そのローデリウスや、アン・クリス・バッカー、トビー・マークス等との共演作品もリリースしている。本作は、14年にウェブ配信でリリースされた作品のCD盤で、ソロ名義ファースト・アルバム。全てヒース1人による多重レコーディングで、エレクトロニクスやフィールド・レコーディングによるドローン空間に、ブライアン・イーノ＆ハロルド・バッド的ピアノが漂う、非常に静謐なドローン・アンビエント・サウンドを展開。概ねピアノが軸だが、後ろで浮遊するノイズ・フラグメントや時折絡むエレピはローデリウスだったりもして、わりと洗練されたサウンドスケープを担保しつつ、全体が淡い木漏れ日的情感に収束。スペイシーさと水の底的透明感も含め、ゆったりと寄せては引くさざなみのようなモアレ調のゆらぎが見事で、ともかくも雰囲気抜群で流していて心地好い。まずもって空気の色と時間の流れが変わる、アナザー・ワールド的好盤と思う。素晴らしい！。
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輸入盤
(Psyche/Ambient,Electronics,Drone / Digi-Sleeve CD(2014) / Disco Gecko/UK)
