UKのオックスフォード・サーカスから、デジパックでのリシュー。ゾルダー&クラークは、コネチカット州ニュー・ヘイブン出身のジャスパー・ラスの変名というか後進グループで、70年代中盤以降はニュー・ヨークを拠点に活動していたようだ。本作は、77年にUSAデルウッドからリリースされた唯一のアルバムで、オリジナルLPは高額コレクターズ・アイテムとしても知られる。メンバーは、ロバート・ジャノッティ、マイケル・ソールダン、ジェフ・キャナータ(aka.クリストファー・ホーク/ex.アーク・エンジェル,etc)、フィル・ストーンのジャスパー・ラスの4人に、新たにジェームス・クリスチャン(ex.ハウス・オブ・ローズ,etc)、スコット・ジトー、ジェフ・バターを加えた7人編成が基本で、曲によってジミ・ベル、チャック・ベックマン等が適時ゲスト参加、プロデュースはキャナータ(クリストファー・ホーク)。例えば、イタリアのバンドがイエス寄りのヘヴィ・シンフォニック・プログレをやっているような印象というか、ハーモニー・コーラスとベースのドライヴ感、ハードなパートの疾走感はイエスっぽく、洪水メロトロンやシンセのぶっきらぼうな野太さ、フレーズのクセ具合や詰込み型の畳み掛ける展開、強引な持って行き方はイタリアン・プログレっぽいといった感じ。ある意味かなり濃密で、アメリカのバンドにはわりと珍しいギラギラ&キラキラの暑苦しさもあるが、随所で鳴ってるメロトロンも含め、全体に楽曲自体はメロディアスで聴きやすいプログレ然としたサウンド。演奏もそれなりに上手くてカッコよかったりするので、ヘヴィ・シンフォニック系愛好家なら問題なく楽しめるだろう好盤と思う。
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(Progressive/Heavy Symphonic / Digi-Pack CD(2011) / Oxford Circus/UK)