USAのサード・マン・レコードから、デジパックでのリリース。リッチ・ルースはテネシー州ナッシュビルを拠点とするマルチ奏者、マイケル・リッチ・ルースのグループというかユニットで、本作は24年にリリースされたセカンド・アルバム。メンバーは、ギター、シンセ、サンプラー、ベース、パーカス等をマルチに熟すルースを核に、曲によってリューベン・ギングリッチ、サム・キュー、ミカエラ・デイヴィス、スペンサー・カラム、パトリック・マゴニグル、トラヴィス・ヴァンス、ジャレド・セルナー等々が適時参加、プロデュースはルース。概ね、シンセとサンプラーを主軸としたミニマル・アンビエント調の空間に、フリーフォームなギターやベース、サックス、ヴァイオリン、ドラム等がスピリチュアル・ジャズ的に炸裂するという、非常に面白いアンサンブルを展開。一部シーケンサーも使ったラウンジ・テクノ調のパートも織り交ぜつつ、それなりにバンド感を担保しながら結果としてドローン感にも収束していて、曲によっては圧巻の盛り上がりを見せる。全編インストながら、プログレ的哀愁の情感を基調とした楽曲も秀逸で、ファズ・ギター&ベースの重厚なヘヴィネスと、サックスやヴァイオリンのスピリチュアル・ジャズ的な泣き、美しいメロディとガムラン感内包のミニマル調リフ&フレーズ、ドローン調のシンセやノイズ・フラグメントなどなどの鮮やかな対比とマッチングの妙は、ともかくも素直にカッコよくて素敵。全体にとてもよく練られていて、雰囲気十分でセンス抜群の、アンビエント・プログレ系大好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Minimal,Ambient / Digi-Pack CD(2024) / Third Man Records/USA)