カナダのプログケベック/ムジーク・プログレッソンから、08年リマスターでのリシュー。多分初CD化。ジャック・ブレイズは、カナダのケベック州モントリオール出身(ケベック・シティ説もあり)のシンガー・ソング・ライター(SSW)兼ギタリストで、プログレ系バンドのパフォーマンスやノルマン・マルタンとのデュオを経て、74年にソロ活動に転じた。本作は、75年にカナダのエシャンソンからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ボーカル&ギターのブレイズを軸に、コントラクションのクリスティアーヌ・ロビショー、ロベール・ラシャペル、イヴ・ラフェリエ、リシャール・ペロットの4人がバックを担当、1曲でジャン・ジャック・ロビショーがゲスト参加、プロデュースはラフェリエ。概ね、ジャジー&ハードなプログレ方面のサウンドで、フォーク・ロック色を内包したSSW的メロディアスさの楽曲、コントラクションにも通じるプログレ調アレンジとバンド感十分の濃密な演奏が、非常によいマッチングを見せる。凛々しいブレイズのリード・ボーカルと、美しいクリスティアーヌのスキャット・ボーカルの対比も素敵だが、時折ブルージーに弾きまくるブレイズのエレキ・ギターが殊の外達者で、全体にプログレ・ハード調のカッコよさも放つ。日本での知名度は皆無かも知れないが、ギター・プログレとしても聴ける掘出し物的好盤と思う。この後、77年にジャック・ブレイズ&ファンタジア名義でセカンドをリリースした。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/SSW,Jazz Rock,Blues,Hard / Jewel-case CD(2008 Re-master) / ProgQuebec/Canada)