スウェーデンのフラウド・ジェムスから、09年新規リマスターでのリシュー。ジャスパー・ラスはコネチカット州ニュー・ヘイブン出身のグループで、クリストファー・ホークとバークルの2つのバンドが合体する形で69年に結成されている。何よりプログレ系リスナーには、ゾルダー&クラークの前身バンドとして知られているかも知れない。本作は、71年にUSAサンフラワーからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ロバート・ジェネッテ(ジャノッティ)、ジェフ・キャナータ(本作のクレジットはクリストファー・ホーク/ex.アーク・エンジェル,etc)、マイケル・ソールダン、フィリップ・ストルティー(フィル・ストーン)の4人編成、ジョーイ・レヴィンとジム・キャロルとバンドの共同プロデュース。このトホホなスリーヴからはちょっと想像出来ない、非常にまともなヘヴィ・シンフォニック・プログレを展開していて、ゆるやかな煮え切らなさのポップネスに最初は少し引っ張られてしまうかも知れないが、キャッチーだがポップ過ぎずの楽曲は真っ当で、適度なサイケ風味が効いた一捻りセンスは秀逸。畳み掛けるプログレ然としたアレンジが随所でビシバシとハマっていて、ハーモニー・コーラスも含め演奏は素直にカッコよく、全体にエレガントな洗練感も十分。エレキ・ギター、6&12弦アコースティック・ギター、ピアノ、オルガン、ハープシコード、チェレステ、フルート、ベース、ドラム、パーカス、テルミン、オシレーターと使用した楽器が載っていて、誰が何を担当しているのかのクレジットはないが、ベタなステレオ・タイプから一歩ズラしたプログレ感が何とも心地好く、ともかくも濃密な好盤と思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2009 Re-master) / Flawed Gems/Sweden)