USAのレーザーズ・エッジからのリシュー。ヘルマン・ゾーベルはウィーン出身のオーストリア人ピアニストで、6歳でショパンを弾きこなして神童と呼ばれ、10代でキース・ジャレットとフランク・ザッパに傾倒、経緯は不明だが17歳の時に渡米してニュー・ヨークのレコード・プラント・スダジオで本作をレコーディングした。本作は、76年にUSAアリスタからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ゾーベル、デヴィッド・サミュエルズ、ヴァディム・ヴィアドロ、マイケル・ヴィセーリャ、ボブ・ゴールドマンの5人編成。中期ソフト・マシーンの透徹感とザッパ的変態変拍子リフが合体した、凄まじい炸裂ジャズ・ロックを展開していて、このクォリティの高さと演奏の上手さはちょっと尋常ではない。ピアノ、ヴィブラフォン、サックス＆フルート、ベース、ドラムの5人編成が基本なのだが、どのパートも圧巻の高速さとノリのよさ、上等さを放っていて、変拍子ポリリズムの畳み掛けるアレンジと演奏のカッコよさには、唯々あっけにとられるばかりの感じ。リフが変態なだけでなく楽曲もスマートで、ソフツやザッパ愛好家は勿論、ヨアヒム・キューンやリターン・トゥ・フォーエヴァー、マッコイ・タイナー辺りが好きなバカテク・ジャズ・ロック愛好家なら、まずもって必ず楽しめるだろう要チェックの好盤と思う。この線としては、ここまでの掘出し物はそうそうお目にかかれないかも知れない。素晴らしい！。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Crossover / Jewel-case CD(2012) / Laser's Edge/USA)
