ドイツのワールド・イン・サウンドから、02年リマスターでのリリース。フレッドはペンシルヴェニア州ルイスバーグ出身のグループで、バックネル大学の学生達によって69年に結成されている。71年に7インチEPを1枚リリースしたが、アルバムをリリースすることなく74年頃には解散したようだ。プログレ系リスナーには、この後渡仏してトランジット・エクスプレスやカトリーヌ・リベロ+アルペスで活動する、デヴィッド・ローズが在籍していたことで知られているかも知れない。本作は、73~74年にニュー・ヨークのブルー・ロック・スタジオでレコーディングされた未発表音源で、メンバーは、ローズ、ジョー・デ・クリストファー、ケン・プライス、ピーター・エガース、マイク・ロビソン、ボ・フォックスの6人編成、プロデュースはジョー・シック。例えば、初期シャドウファックス辺りにも通じる、バカテク系の端正なジャズ・ロックを展開していて、ボーナス収録の2曲以外はインストということもあって、煮え切らないゴッタ煮プログレ調だった「フレッド」とはかなり趣を異にする。この方針転換は、「フレッド」収録音源以降に加入したエガースの影響のようだが、後にローズのソロに再収録される曲なども含め、ヴァイオリンとギターを軸に流暢に炸裂する演奏は素直にカッコよく、メロディアスなフレーズを核とした楽曲と、プログレ然としたアレンジも上等。ヴァイオリン入ジャズ・ロックの線としては、わりと文句なしの大好盤と思う。カッコよし!。
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(Progressive/Jazz Rock,Crossover,Symphonic / Jewel-case CD(2002 Re-master) / World In Sound/German)