オランダのミュージック・オン・CDからのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。ザ・フロックはシカゴ出身のグループで、フレッド・グリックスタイン、ジェリー・スミス、ロン・カープマンが高校時代に結成したガレージ・バンドを母体としているらしい。66年以降にジェリー・グッドマンやリック・カノフ等が加入して、次第にニュー・ロック/プログレ系サウンドに変遷していったようだ。何より、この後グッドマンがマハヴィシュヌ・オーケストラに加入したことで、知られているかも知れない。本作は、69年にUSAコロムビアからリリースされたファースト・アルバムで、オリジナルLP時のジョン・メイオール(ex.ブルース・ブレイカーズ)の紹介文も掲載されている。メンバーは、グリックスタイン、スミス、カープマン、グッドマン、カノフ、トム・ウェッブ、フランク・ポサの7人編成、プロデュースはジョン・マクルーア。ヴァイオリンと3本のブラス(サックス&トランペット)をフロントに配置した、ちょっと独特のニュー・ロック/プログレ的サウンドを展開していて、ブルース基調の楽曲とプログレ的アレンジ、ジャズ・ロック調の上等な演奏が、非常にいい塩梅のマッチングを見せる。全員文句なしに上手いが、特に饒舌なギターとノリのよいベースがカッコよく、達者で流暢なヴァイオリンや安定したグルーヴ感のドラムも申し分ない。表情豊かなボーカル&ハーモニー・コーラスも存外に真っ当で、動と静の緩急の付け方も上手く、サイケ感も十分にハマっている印象。よく練られたアレンジと濃密な演奏を楽しめる、わりと文句なしの好盤と思う。カッコよし!。EUプレス盤
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輸入盤
(Progressive/Blues,Psyche,Crossover / Jewel-case CD(2013) / Music On CD/Holland,EU)