ドイツのMPS/プロミシング・ミュージックから、10年24ビット・リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、被せオビ付。音質はクリアかつ迫力があって非常によい。ドン・エリスは、ロサンジェルス出身のトランペッター&ドラマーで、何より「フレンチ・コネクション」のサントラなどで知られていると思う。本作は、74年にドイツMPSからリリースされたアルバムで、クレジット・メンバーは、エリス、ミルコ・レヴィエフ、ラリー・カールトン、デヴィッド・コーエン、トミー・テデスコ、レイ・ブラウン、ジョン・ゲラン、キャサリン・ゴットホーファーの7人で、多くの曲で15人からなるストリング・オルケスタのストリングスが入る。全体に、ムーディでメロディアスなインスト・ジャズを展開していて、しっとりしてるがダイナミズムの強いストリングスやハープ、カールトンやゲラン達の堅実なバンド演奏と、エリスの哀愁のトランペットのマッチングがよく、派手ではないがともかくも流していて心地好いサウンド。日本の俳句にインスパイアされた楽曲群のようで、「チェリー・ペタルス」、「サマー・レイン」、「ミラー・ポンド・オブ・スターズ」といったそれらしい曲名が並んでいるが、曲やアレンジ自体は特に日本的という感じではなく、スタイルとしてはオーソドックスな範疇。この、少しくぐもり感のあるエレガントでしつこくない情感が、西洋人からみた侘び寂びの印象なのかも知れない。耳触りと雰囲気のよい1枚。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz / Paper-Sleeve CD(2010 24bit Re-master) / MPS,Promising Music/German)