USAのシャルーム・エンジェル・レコードから、3面開きデジパックでのリリース。カメレオンはテキサス州ヒューストン出身のグループで、70年に結成されたロリエンが75年にカメレオンに名前を変えて81年まで活動していたが、リアルタイムでは作品リリースのなかった知られざるバンド。本作は、73年~78年におけるスタジオ・マテリアルをコンパイルした発掘音源盤で、73年1曲、74年1曲、76年4曲、78年7曲の計13曲が収録されていて、全て初出未発表音源。メンバーは、73年~76年がスペンサー・クラーク、クレイグ・ガイスラー 、リック・ヒューイ、マイク・ヒューイの4人編成で、78年はマイクがマーティ・ナウル(ex.オズ・ノッズ,etc)に交代。概ね、イエスの影響が感じられるハード・シンフォニック系を展開していて、全体にヘヴィでドライヴ感があって素直にカッコよく、1曲目のハモンド・オルガンの軽快なリフでまずはノックアウトされる。ブルースを基調としながらも随所でスティーヴ・ハウっぽくなるギター、達者でキレのよいオルガンを中心としたキーボード、メロディアスでドライヴするベース、タイトで的を射たドラム、クッキリしたボーカルとコーラスによる演奏は申し分のない上等さで、もろにプログレ的な73年~76年、ジェネシスっぽさとジャージーさが増した78年といった印象の楽曲も含め、十分にプロのレベルの感じ。例えば、カテドラルやバビロン、ペントウォーター辺りといった、同時期の自主制作系アメリカン・プログレと同等の高水準サウンドという感じで、かなりの掘出し物的好盤と思う。
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輸入盤/入荷不安定
(Progressive/Heavy Symphonic / Digi-Pack CD(2013) / Shroom Angel/USA)