ドイツのレパートリーから、70年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナスで加えてのリシュー。ヴェルヴェット・オペラは、デイヴ・テリー、ジミー・ホロヴィッツ、ジョン・フォード、リチャード・ハドソン等が在籍していたザ・ファイブ・プラウド・ウォーカーズを母体として、67年にピンク・フロイドのツアー・サポートを務めた後、ブルース系からサイケ系にシフトチェンジする形で改名/結成されたグループ。67年にディレクション/CBSレコードからシングル「フレイムス」でデビューした際には、テリーがエルマー・ガントリーを名乗りエルマー・ガントリーズ・ヴェルヴェット・オペラ名義としていたが、テリー脱退後の69年に再びヴェルヴェット・オペラに戻している。本作は、69年にUKのCBSからリリースされたヴェルヴェット・オペラ名義唯一のアルバムで、メンバーは前作からのフォードとハドソンに、新たにジョニー・ジョイス、ポール・ブレット(ex.ファイアー,ティンターン・アビィ,etc)を加えた4人編成、プロデュースはバリー・キングストン。アート・ロック系のキャッチーなサイケ・ポップ調要素と、アンディ・ロバーツ辺りにも通じるスワンピーなフォーク・ロック調要素に、R&Bやブルース色が交叉するゴッタ煮サウンドを展開。クレジットにはないが、サイケなキーボードや勢いのよいヴァイオリン、リリカルなフルート等々が随所に鏤められていて、プログレ色のある「エリナ・リグビー」のカヴァーも非常に面白い。饒舌でタメの効いたベースとタイトでドカスカなドラムのリスム隊はともかくもカッコよく、プログレ的アレンジのハマりも濃密で、アコギ&エレキ・ギターのアンサンブルも達者な好盤と思う。この後、リズム隊のフォードとハドソンは揃ってストロウブスへ、ブレットはソロ活動へ。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Folk,Symphonic / Jewel-case CD(1995) / Repertoire Records/German)