ドイツ/UKのレパートリー・レコードから、本作と同時期の未発表曲1曲をボーナスで加えての、22年新規リマスター&デジパックでのリシュー。スティーヴ・ジョリフは1949年生まれのイギリス人キーボーティスト兼管楽器奏者で、67年にドイツのミュンヘンでリック・デイヴィスと知り合いザ・ジョイントに参加、68年にベルリン音楽院入学のために脱退(他方ザ・ジョイントはスーパートランプに発展)して、在学中の69年にタンジェリン・ドリームに加入するが卒業と共に脱退してイギリスに帰国(他方タンジェリンはコンラッド・シュニッツラーが加入してファーストを制作)。その後スティームハマーや映画音楽制作などの活動を経て77年にタンジェリンへ再加入、「サイクロン」を制作して再脱退、79年以降ソロ活動に転じた。本作は、83年にUKナーダ・パルスからリリースされたソロ名義セカンド・アルバムで、メンバーは、ピアノ&キーボード、フルート&サックスのジョリフを核に、曲によってリチャード・ブラントン(ex.ジミー・ジュエル&イアーズ,etc)、トニー・ダーハイ(ex.ジェード・ウォリアー,etc)が適時参加、プロデュースはジェード・ウォリアーでのクレジット(おそらくダーハイ)。タイトル通り、『幽体離脱』をモチーフとしたコンセプト・アルバムで、概ね「フローティング・ワールド」~「ウェイ・オブ・ザ・サン」期のジェード・ウォリアーに近似する、おだやかなアンビエント・プログレ調サウンドを展開。ゆったりしたピアノ、耳触りのよいシンセ&エレクトロニクス、湿ったリリカルさのフルート等によるアンサンブルが、スペイシーな肯定的情感に収束。ちょっと懐かしさを伴った、優れて瞑想的な好盤と思う。これは悪くない!。
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輸入盤
(Progressive/Electronics,Psyche / Digi-Pack CD(2022 Re-master) / Repertoire/German,UK)