UKのシーリー・コート・デジタルから、テクスチャー紙見開きデジスリーヴでのリシュー。21年新規リマスター盤、380枚限定プレス、多分初CD化。ルディ・チャイコフスキーは、ジョー・ヤコブスとポール・リリーが中心となって72年にロンドンで結成されたグループで、75年まで活動したがリアルタイムでの作品リリースはなかった。本作は、75年3月26日のオランダでのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、13年に開設されたバンドのホームページやアマゾン・ミュージックで配信リリースされていたものと同内容。メンバーは、正式なクレジットはないが、ヤコブス、リリー、リチャード・ジョセフ(ex.CMU)、マイク・ノートン、モーリス・ベーコン(ex.ラヴ・アフェア,モーガン,etc)の5人編成と思われる。メインストリーム系のポップネスが担保されたヘヴィ・シンフォニック調の楽曲とアレンジ、ハード調でノリのよい演奏、パブ・ロック調のセッション感が交叉する、ちょっと面白いマッチングのサウンドを展開。達者で端正なボーカルも含め演奏は上手く、時折聞こえるイエス的コーラスのハマりやギター・ソロ等の盛り上がりも真っ当で、全体のアンサンブルはわりと素直にカッコいい。10～15分程度のプログレ然とした楽曲も悪くなく、作品をリリースしていれば当時それなりの評価を得たであろうという印象のクオリティで、タイミングと運に恵まれなかったということなのかも知れない。音質は最高ではないが聴くに全然問題なく、知られざるブリティッシュ・プログレの好ライヴ盤と思う。余談だが、ルディ・チャイコフスキーは、ミッキー・スピレインの小説の登場人物らしいが定かではない。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤／限定380枚プレス
(Progressive/Psyche,Blues,Symphonic / Digi-Sleeve CD(2021 Re-master) / Seelie Court Digital/UK)
