UKのX・レイからのリシュー。ピンク・フロイドは、65年にロジャー・ウォーターズ、リック・ライト、ニック・メイソンがロンドンで結成したシグマ6を原点として、そこにシド・バレットが加わる形で再スタートしたグループで、おそらく全世界で最も著名なプログレ・バンドの1つ。本作は、タイトル通り72年3月13日の札幌中島体育センターでのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、日本のプログレ巷では72年中のベスト・パフォーマンスとも噂される著名ブートレグ音源。メンバーは、デイヴ・ギルモア、ライト、ウォーターズ、メイソンの4人編成で、「狂気」制作時のタイミング。その「狂気」を、アレンジは異なるがSEも含めほぼ全曲アルバムの構成通りに演奏していて、プログレ然としたわりと圧巻の演奏を堪能出来る。後半は、「吹けよ風、呼べよ嵐」、「ユージン、斧に気をつけろ」、「エコーズ」の3曲で、最後に演奏した「原子心母」が未収録なのは少し残念だが、ともかくもノリがよくてカッコいいというか、全編に渡って重厚で濃密なバンド感十分。ある意味著名曲ばかりの豪華なセレクトのライヴで、特段これ以上の解説も不要と思うが、SEや効果音、リヴァーブ等々のギミックのハマりも非常によく、この時期のフロイドのエッセンスを十二分に満喫出来る好ライヴ盤と思う。FM放送用音源なので音質やバランスも問題ない。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Blues,Symphonic / Jewel-case CD(2022) / X-Ray/UK)