UKのヴァージン/EMIから、74年9月3日のBBCジョン・ピール・セッション音源等3曲をボーナスで加えての、06年新規リマスターでのリシュー。ピーター・ハミルは、ロンドン出身のシンガー&シンガー・ソング・ライター(SSW)で、何よりヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター(VDGG)のリーダーとして知られていると思う。ソロとVDGGで現在も現役で活動を続ける孤高の巨人。本作は、73年にUKカリスマからリリースされたセカンド・ソロ・アルバムで、VDGGの第1期休止期間中の制作。多くの曲は、エレキ&アコースティック・ギター、ベース、ピアノ、ハーモニウム、シンセ、メロトロン、ボーカルのハミルと、シンセとプログラミング、エンジニア兼任のデヴィッド・ヘンツェルの2人でのレコーディングだが、VDGGの僚友ガイ・エヴェンスが2曲(3,7曲目)で、VDGGのデビュー以前のオリジナル・メンバーだったクリス・ジャッジ・スミスと、VDGGやハミルのカヴァー・アートを手掛けるポール・ホワイトヘッドが1曲(8曲目)で参加している他、ヒュー・バントンがループ・ベース&ピアノでクレジットされている。内省的ダンディズム全開のサイケな1枚で、70年代のソロ・アルバムの中ではもしかしたらカッコよさでは一番かも知れない。ハミルがギターを多用しているので、VDGGと編成は違うのだが、エヴェンスがドラムを叩く2曲はかなりVDGG的な印象を受ける。1,4曲目辺りの内省的な深みはズシっときて、3,7曲目辺りの炸裂感は非常にカッコよく、5曲目のメロトロンもハマっており、8曲目のノイジー&カオティックなアヴァン・ギャルド色は痛快。それにしても、1曲目の静かなオープニングからノックアウトされる、この人のボーカルの圧倒的な存在感と説得力はいったい何であろうか。素晴らしい!。EUプレス盤
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(Progressive/Psyche,Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2006 Re-master) / Virgin,EMI/UK,EU)