UK/EUのK・スコープ/スナッパー・ミュージックから、限定ペーペースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様、20年新規リマスター盤で、おそらく22年のボックス・セット「トラヴェリング・ザ・グレート・サークル」のバラ売。オズリック・テンタクルズはサマセット州出身のグループで、83年のストーンヘンジ・フリー・フェスティヴァルでのエド・ワイン、ジョイ・ヒントン、ニック・ファン・ヘルデル(ヴァン・ゲルダー)(ex.ジャミロクワイ,etc)等のセッションがきっかけとなって結成された。85年に自主制作でファーストをリリース後、数多のメンバー変遷を経ながら現在も活動を続ける、スペイシー・プログレ系のビッグ・ネームの1つ。本作は、91年にUKドーヴテイル・レコードからリリースされたエイス・アルバムで、メンバーは、ワイン、ヒントン、オーエン・エオガン(aka.ジョン・イーガン)、ローリー・ワイン、メルヴ・ペプラーの5人編成を基本に、曲によってポール・ハンキンが適時参加。概ね、本作や次作辺りは、『見えない電波の妖精』期のゴング調スペイシー・ジャズ・ロックの絶頂期の1つというか、それなりに洗練されたヒッピー調のサイケ感と、テクニカルでノリのよい演奏がいい塩梅のバランスで交叉。ともかくも一貫してテンションが高く、セッション風を担保しつつグルーヴィに盛り上がるアンサンブルは素直にカッコよくて、ダレることなく最後まで一気に楽しめる。いわゆるカンタベリー的なオシャレ感やユーモラスさは薄いが、スペイシーさのハマりもよく、バンド感十分で炸裂&疾走のサイケ・ジャズ・ロック系好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Electronics,Jazz Rock / Paper-Sleeve CD(2020 Re-master) / Kscope/Snapper Music/UK,EU)