UK/EUのマッドフィッシュ/スナッパー・ミュージックから、デジパックでのリシュー。ノーデンス・イクタスは、オズリック・テンタクルズ(OT)のエド・ワインのソロ・ユニットというかプロジェクトというか、86年からOTと並行して断続的に活動するOT別働隊的グループ。本作は、17年にUKノーデンス・イクタス・レーベルから自主制作盤(CD-R)でリリースされたサード・アルバムで、19年のリシュー盤。メンバーは、エドとエドの息子のサイラス・ネプチューンを軸に、曲によってナタン・マンティス、ポール・ハンキン、ニール・ロングハーストが適時参加、サイラスとハンキンもOTの現/元メンバー。概ね、OTと同傾向のスペイシー・プログレ方面で、ギターもキーボードもスティーヴ・ヒレッジ調の絶妙なリヴァーブ感などは十分に担保されているが、ジャズ・ロック色は薄くバンド感もそれ程前面に出ていなくて、その意味ではやはりOTとは多少趣を異にする印象。それでも、全体のスペイシー感はほぼそのままOT的で、暗過ぎず明る過ぎず適度にメロディアスな楽曲のハマりもよく、結果としてプログレ感は増している印象。全編に渡ってスペイシー&SE的なノイズ・フラグメントのあしらい方がうまく、エレクトロニクス感も嫌味なくいい塩梅で、その辺りのセンスは近年のゴング辺りにも通じる感じ。スッキリと整理されたシンフォニック・プログレ調のしっとり感も含め、アンビエント・プログレの線としても成立していて、ともかくも流していて心地好い好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Electronics,Ambient / Digi-Pack CD(2019) / Madfish/Snapper Music/UK,EU)