国内のベル・アンティーク/マーキーから、SHM-CD&18年新規リマスター、限定ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙ジャケ仕様、音質はクリアで迫力もあってよい。多分初紙ジャケ化。ニコラス・グリーンウッドはヘレフォードシャー州ヘレフォード出身のべーシストで、何よりクレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンやカーンでの活動で知られていると思う。本作は、72年にUKキングダムからリリースされたソロ名義唯一のアルバム(録音は70年)で、邦題は「コールド・カッツ」、歌詞・対訳付。オリジナルLPは6ケタを超えるプレミアの著名コレクターズ・アイテム。メンバーは、グリーンウッド、ディック・ヘニンガム、エリック・ピーチェイ、クリス・プリチャード、ブリン・ハワース(ex.レ・フルール・ド・リス)、バンク・ガードナー(ex.フランク・ザッパ&マザーズ)の6人が基本で、曲によってストリングス・クァルテットやハーモニー・コーラス隊が入る。マーク・チェイスとグリーンウッドの共同プロデュース。クレイジー・ワールドをプログレ寄りにしたような、妖しさと翳りのあるヘヴィ・サイケ・プログレを展開していて、ドライヴするリズム隊と鋭角なハモンド・オルガン、切り込んでくる太いギター、ジャジーな木管楽器群にストリングスが絡むアンサンブルは、わりと素直にカッコよくて濃密。R&Bを基調としたブルージーな楽曲と、クラシカルかつプログレ的でドラマティックなアレンジのマッチングもよく、バカ・プレミアム云々を抜きにしても、ブルージーなサイケ・プログレとしてかなりの好盤と思う。この英国然としたサイケなプログレ感は、ブリティッシュ・ロック愛好家ならまずもって楽しめるのでは。この後、グリーンウッド、ピーチェイ、ヘニンガムの3人は、スティーヴ・ヒレッジと共にカーンを結成。
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マーキー盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Psyche,Blues / Paper-Sleeve SHM-CD(2018 Re-master) / Belle Antique/Japan)