UKのエソテリックから、07年新規24ビット・リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。マースピラミは、ハッソン兄弟を中心に60年代末にブリストルで結成されたグループで、本作は71年にUKトランスアトランティックからリリースされたセカンド・アルバム。メンバーは、ファーストからのフレッド・ハッソン、リアリー・ハッソン、デイヴ・レヴロック、ジェシカ・スタンリー・クラーク、リッキー・ヒックス、マイク・フォラコーの6人に、新たにマンディ・リーデルバンチを加えた7人編成で、プロデュースはこの後キャメルのピーター・バーデンス。概ね、基本的な路線はファーストと変らずの、クレシダ辺りをよりハード・ロックに寄せたような、ゴタ混ぜジャジー・ハード・プログレといった趣きのサウンドを展開。相変わらずアングラ感とサイケ感満点といった感じで、ファーストではほとんど聴かれなかったエレピやメロトロン、アコースティック・ギターも使われていて、迫力一発勝負という感じだったファーストより若干彩りが出ている印象。全体にアングラ&サイケ色を担保つつも、少し整理され若干聴きやすさが増していて、全員でなだれ込むようなハード調の炸裂パートと、しっとりしたフルートやくぐもったボーカルを軸としたメロディアスなパートの、ぶっきらぼうな繋ぎ方も面白い。ギスギスしたアングラ感とサイケ色を求めるならファースト、よりプログレッシヴな濃密さを求めるなら本作といったところか。いずれにせよ、わりと強烈なインパクトのあるB級ブリティッシュ・サイケ・プログレの好サンプル。バンドは本作で解散、キーボードのリアリーはCMUへ。
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(Progressive/Psyche,Hard / Jewel-case CD(2007 24bit Re-master) / Esoteric/UK)