ドイツのレパートリーから、11年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、ブックレット入、音質はクリアで迫力もあって非常によい。インディアン・サマーはバーミンガム近郊のコヴェントリー出身のグループで、本作は71年にUKネオンからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、ボブ・ジャクソン、コリン・ウィリアムス、マルコム・ハーカー、ポール・フーパーの4人編成で、プロデュースはロジャー・ベイン、スリーヴ・デザインはキーフ。中スリーヴのライナーには、『バーミンガムのライヴハウスのマネージャーだったジム・シンプソンの紹介で、ブラック・サバスと共にヴァーティゴのオーディションを受けたが、サバスだけが受かりインディアン・サマーは落ちてしまった。しかし次にジムはネオンのプロデューサーだったロジャー・ベインに紹介して、ネオンからのデビューとなった』とある。概ね、湿ったブリティッシュ感十分の、スワンプとブルースをプログレで括ったジャジー・ブリティッシュ・ロックを展開していて、この煮え切らなさとアングラ感は、ある意味典型的なヴァーティゴ&ネオン系のサウンド。取り立てて上手くはないのだが、ジャクソンのいかにも70年代的なオルガン&ピアノとアンバーなボーカルを軸に、全員で一体となって盛上がるインプロはけっこうカッコよく、全体に漂ういなたさとくぐもり感も悪くない。キーフのスリーヴや小春日和というグループ名も含め、オリジナルLPのプレミアム云々を抜きにしても、捨て難い味わいを放つB級ジャジー・ブリティッシュ・プログレの好盤と思う。この後、ジャクソンはアラン・ロスと共にロスを結成。
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(Progressive/Psyche,Jazz Rock / Paper-Sleeve CD(2011 Re-master) / Repertoire/German)