UKのK・スコープ/スナッパー・ミュージックから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様、折込ブックレット入。ヘンリー・フールは、元サミュエル・スマイルズのティム・ボウネス(ex.ノー・マン,スロウ・エレクトリック,プレンティ,etc)と、元ラホストのスティーヴン・ベネット(ex.ファイアー・シーヴズ,エアーブリッジ,etc)が、00年に新たに結成したユニットというかグループ。本作は、13年にリリースされたセカンド・アルバムで、01年ファースト「ヘンリー・フール」から12年振りの作品。メンバーは、前作からのボウネス、ベネット、ピーター・チルヴァース(ex.スロウ・エレクトリック,etc)に、新たにジャーロッド・ゴスリング(ex.コバルト・チャペル,アイ・モンスター,リーガル・ワーム,etc)、アンドリュー・ブッカー(ex.ダークルーム,デヴィッド・クロス・バンド,サンギン・ハム,etc)を加えた5人を軸に、多くの曲でマイケル・ベアパーク(ex.ダークルーム,etc)、マイク・クリフォード、スティーヴ・ビンガム等のサミュエル・スマイルズとラホストの僚友達の他、御大フィル・マンザネラが適時参加、ベネットとボウネスの共同プロデュース。概ね、前作のポスト・ロック調プログレ感を担保しつつ、インプロを交えたセッション色の強いインストを展開。近未来SF的文学感とダークネスもほぼそのままで、全体に派手さはそれ程強くないが、各パートの優れて映像的な音色センスが冴えていて、そのポスト・ロック的サイケ感がバンド感十分の演奏に収束。ゴスリングの手による素敵なスリーヴも含め、全体に非常に濃密でカッコいい好盤と思う。ドイツ・プレス盤
輸入盤
(Progressive/Psyche,Post Rock,Alternative / Paper-Sleeve CD(2013) / K-Scope/Snapper Music/UK,German)