イタリア/EUのヘヴィ・サイケ・サウンドから、3面開きデジパックでのリリース。ソニック・フラワーは、名古屋市出身の三上達人(ex.チャーチ・オブ・ミザリー,スカル・ピット,ゲイツ,etc)が、チャーチ・オブ・ミザリーと並行して01年に結成したグループ。本作は、22年にリリースされたセカンド・アルバムで、03年のファースト「ソニック・フラワー」から、05年のセカンド・アルバム用未発表集「ライズ・アゲイン」を挟んで19年振りの作品。メンバーは、三上、浅枝和宏(ex.チャーチ・オブ・ミザリー,etc)、服部文哉(ex.アフターゼロ,etc)、梅村俊彰(ex.アウマ,エターナル・イリジアム,etc)の4人編成。ファーストから三上以外のメンバーが全員交代していて、インストからボーカル入のオーソドックスなスタイルになってはいるが、概ね70年代クサレ・サイケ・ハード系テイストに何ら変化はなく、ブルース基調の炸裂感満点のサウンドを堪能出来る。ファズ・ベース&ギターのギラギラしたサイケ感は十二分に担保されていて、リフ&フレーズの70年代クサレ感や洗練された泥臭さ、流暢な英語でシャウトするハイテンションなボーカルのハマりも上々。元々ベースやギターだったはずの梅村のドラムも、時々アレ?ってなったりするがドカスカなノリで疾走していて、ギターとベースのリフ&フレーズのコンビネーションやアレンジもよく練られている印象。サヴォイ・ブラウンのカヴァー(6曲目)も含め、全員が1つの塊のようになってヘヴィネスが爆発する演奏は素直にカッコよく、この線としてはともかくも文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤
(Psyche Hard/Heavy Psyche,Blues,Progressive / Digi-Pack CD(2022) / Heavy Psyche Sounds/Italy,EU)