国内のスーパー・フジ・ディスクスからのリリース。加藤和彦&サディスティック・ミカ・バンドは、元フォーク・クルセダーズの加藤が中心となって、奥さんの加藤ミカ、元フライド・エッグ、ストロベリー・パス、フード・ブレイン、ジャックス等の角田ひろが加わって結成されたグループで、上記以外にもサディスティックス、甲斐バンド、YMO、ガロ、バンブー、カミーノ等々、数多の関連アーティストを持つビッグ・ネーム。本作は、タイトル通り74年8月10日の郡山ワンステップ・フェスティヴァルでのライヴを収録した発掘音源盤で、メンバーは、加藤、ミカ、高中正義、今井裕、小原礼、高橋幸宏の6人編成。40分程のステージがMCも含めて丸ごと収録されていて、ファーストカらの「ピクニック・ブギ」、この年の11月にリリースされる「黒船」からの「塀までひとっとび」、「タイムマシンにおねがい」の他、ライヴの定番だった「銀座カンカン娘」や小原が唄う「ロックンロールバンド」等が聴ける。ファンキーなポップネスを基調としつつも、ブルース、プログレ、サイケ等の要素を適時織り交ぜた独特のサウンドを展開、高中、今井、小原、高橋のアンサンブルは非常に上等で、ミカの素人感や軽薄さもそれなりのハマりで気にならない。特に、サンタナ的ラテン・ロック風味の「ロックンロールバンド」では、長尺のインプロで粘っこい炸裂を見せていて素直にカッコいい。音質・バランスも問題なく、野外ライヴの夕方の空気感も含め、このバンドのノリのよさを堪能出来る好ライヴ盤と思う。
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スーパー・フジ・ディスクス盤
(Progressive/Pops,Funk,Blues / Jewel-case CD(2018) / Super Fuji Discs/Japan)