国内の磨崖仏リミテッドから、ペーパースリーヴでのリリース。300枚限定プレスの折込6面ポスター型紙ジャケ仕様。ミッシング・ヘッズは、是巨人のオリジナル・メンバーの吉田達也(ex.ルインズ,高円寺百景,etc)と田畑満(ex.ボアダムス,ゼニゲバ,アシッド・マザーズ・テンプル,etc)、ヤマジカズヒデ/山路一秀(ex.dip,I'M FLASH! BAND,ヤプーズ,etc)の3人によって21年に結成されたグループ。本作は、23年にリリースされたセカンド・アルバムで、23年4月5日の名古屋TOKUZOでのマルチ・レコーディング音源を収録したライヴ盤。メンバーは、前述の吉田、田畑、ヤマジのトリオ編成。概ね、前作「ミッシング・ヘッズ」の延長線上いうか同傾向の、ほぼ炸裂しっ放しの爆裂系サウンド変わらずで、ノー・ウェーヴ調のノイジーなオルタナ感とポスト・ロック調のソリッド感か交叉。ザクザクとしたキレのよいカッティング、アブストラクトなテーマ、ノイジーなフレーズやジャジーなリフを適時使い分ける2本のギターの弾き倒し感と、結局叩きまくりとなるドラムが相俟った濃密さは見事で、あまり変拍子の出て来ないインプロを軸とした楽曲の傾向は違うが、全体のハイテンションさは例えば是巨人辺りと変わらない程に圧巻。時折聴こえるちょっと妖しいボーカルもアングラ感十分で、どこかジャーマン・ロック方面のプログレ的郷愁感を内包した楽曲も相俟った、スカっと喧しい炸裂系の好盤と思う。ともかくも盛り上がりのハイテンションさは凄い。
磨崖仏リミテッド盤／限定300枚プレス
(Progressive/Psyche,Post Rock,Hard,Junk / Paper-Sleeve CD(2022) / Magaibutsu Limited/Japan)
