国内の磨崖仏リミテッドから、3面開きデジスリーヴでのリリース。是巨人は、吉田達也(ex.ルインズ,高円寺百景,etc)、田畑満(ex.ボアダムス,ゼニゲバ,アシッド・マザーズ・テンプル,etc)、宮野達哉(ex.ハッピー・ファミリー,etc)の3人によって95年に結成されたグループで、お互いの多忙スケジュールなどで一旦休止状態となるが、98年に吉田、ナスノミツル(ex.アルタード・ステイツ,etc)、鬼怒無月(ex.ボンデージ・フルーツ,オパビニア,etc)の3人で再始動した。是巨人とは、オリジナル・メンバー3人が共通で好きだったディス・ヒートとジェントル・ジャイアンとをくっつけたものらしい。本作は、21年にリリースされたセクス・アルバムで、メンバーは、前述の吉田、ナスノ、鬼怒のトリオ編成。概ね、従来通りの変拍子&ポリリズム多用変態バカテク・プログレを展開していて、リフやフレーズの組み合わせ方と高速振りは、相変わらずかなり変態的。毎回同じような表現になってしまって食傷気味だが、今回は13拍子縛り(13/8と13/4)だそうで、曲によって5,7,9,11,15拍子の別の変拍子を組合せ、5拍4連、7拍4連などのポリリズムも適時交えたとの拍子解説がオビ裏に載っている。前作「フォールライン」からのハード・ロック調をある程度担保しつつも、高速キメのテーマ的パートとキャッチーなギター・ソロ的パートがモザイクのように配置され、ジェントル・ジャイアントっぽいリフ&フレーズも随所に飛び出す。よくこれだけ饒舌に弾きまくり、叩きまくれるものだと圧倒されるが、高速過ぎてわかりにくさはあっても、それがバンドのグルーヴとして顕れている印象で、ちょっとバカじゃないの的に楽しめる怒濤の炸裂プログレ・インスト系好盤と思う。
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磨崖仏リミテッド盤
(Progressive/Psyche,Alternative,Junk / Digi-Sleeve CD(2021) / Magaibutsu Limited/Japan)