国内の自分達のレーベルであるコイルから、限定ペーパースリーヴでのリリース。コーティング＆見開き紙ジャケ仕様。コイルは、鬼怒無月(ex.是巨人,ボンデージ・フルーツ,オパビニア,etc)、早川岳晴(ex.HAYAKAWA,麗蘭,梅津和時 KIKI Band,etc)、芳垣安洋(ex.アルタード・ステイツ,グラウンド・ゼロ,渋さ知らズ,etc)が98年に結成したグループで、ハードなギター・ロック・インストの追求を掲げ、多少のメンバー変遷を経ながらが現在まで断続的に活動を続けている。本作は、22年にリリースされたフィフス・アルバムで、スタジオ盤としては05年の前作「ワイルド・ライフ」から17年振りの作品。メンバーは、前作と同じ鬼怒、早川、中山努(ex.パンタ,ピチカート・ファイヴ,etc)、田中栄二(ex.変身キリン,渚にて,etc)の4人編成。概ね、バカテク・ハード・フュージョン・プログレ方面のサウンドを展開していて、ブルース基調のハード・ロック的要素と、洗練されたテクニカルなプログレ的要素が、わりといい塩梅のバランスで交叉。泥臭くなり過ぎない程度にブルージーなリフ＆フレーズのテーマを、各パートのソロを内包した1コードのインプロで挟む構成の曲が多く、太くてクリアーな歪みのギターを軸に、全員で盛り上がるカっ飛ばし感は素直にカッコいい。1コード・インプロでのコール＆レスポンスや絡み方もバンド感十分で、勿論バカテク系としてもいける、ハード・プログレ・インスト系の好盤と思う。余談だが、ドラムの田中は札幌出身で、まだ上京前の札幌在住時から、既に抜群に上手くてカッコよかった。台湾プレス盤
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コイル盤
(Progressive/Hard,Blues,Psyche/ Paper-Sleeve CD(2022) / Coil/Japan,Taiwan)
