ドイツのガーデン・オブ・デライツからのリリース。ミサス・ビーストリーは、68年頃ミュンヘン近郊のヘルフォルトで結成されたグループで、69年にギター中心のヘヴィなサイケ・ブルース・アルバムをリリース後、一旦解散状態となる。74年にドラマー中心に再編してジャズ・ロック色の強いセカンドをリリース、さらにそのドラマーも辞めてオリジナル・メンバーが1人もいない編成で活動を続け79年に解散した。エンブリオ、ドクター・アフターシェーヴ、リアル・アックス・バンド、ディッシデンテン、アエラ、エラスティック・ロック・バンド等々の関連バンドがある。本作は、タイトル通り76年1月23日にミンデンの青少年センターで行われたライヴを収録した発掘ライヴ盤で、おそらく初出未発表音源。メンバーは、ブルカルト・シュミット、フリードマン・ヨッシュ、ノルベルト・デムリング、ブッツェ・フィッシャーの4人編成で、同76年にリリースされるサード「ドクター・アフターシェーヴ・アンド・ザ・ミックスド・ピクルス」の核となるメンバーでの演奏。そのサードに収録される曲のリフやフレーズも適時交えた、怒涛のハイテンション・インプロを軸に、終始セッション調で盛り上がるジャズ・ロックを展開していて、 バンド感満点のカッ飛ばし感は非常に痛快。ヒャラヒャラのキーボード、ジャジーな管楽器、ブイブイのベース、ドカスカのドラム、ともかくも皆さんかなりバカテクかつ上等で、濃密な絡みのまま疾走するアンサンブルは素直に圧巻。全体にエンブリオ方面のサイケ感が担保されていて、この線としてはわりと文句なしにカッコいい好ライヴ盤と思う。素晴らしい！。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2011) / Garden Of Delights/German)
