ドイツのロング・ヘアーから、12年リマスターでのリリース。ミサス・ビーストリーはミュンヘン近郊のヘルフォルト出身のグループで、メンバー交代が激しくサウンドも変遷を見せながら、68年の結成から79年の解散まで4枚のアルバムをリリースした。本作は、タイトル通り74年のSWFラジオ放送用スタジオ・ライヴ音源を収録した発掘音源盤で、全て初出と思われる。メンバーは、ユルゲン・ベンツ、フリードマン・ヨッシュ(ex.エンブリオ,etc)、ディーター・ミーカウチュ(ex.ミッシング・リンク,エンブリオ,etc)、ノルベルト・デムリンク、ルッツ・オルデマイヤーの5人編成。内容は、1~7,10,11曲目が1月25日、8,9曲目が2月18日で、どちらもバーデン・バーデンのSWFスタジオでのライヴ(一部オーバーダブ)演奏。74年のセカンド「ミサス・ビーストリー(ゴリラ・スリーヴ)」収録曲が4曲、他は未発表曲だが、この後ミーカウチュがエンブリオでアレンジを変えて再演する曲なども交えた構成。概ねエンブリオ的サイケ・ジャズ・ロックとでも呼べるサウンドを展開していて、変態感とバンド感はスタジオ盤と同様もしくはそれ以上で、ともかくも非常にノリのよいヒップな演奏を堪能出来る。セカンド収録曲は、スタジオ盤ヴァージョンを基調に適時インプロを加えたアレンジで、未発表曲もインプロ中心のセッション色の強い感じだが、随所でピタっとハマるキメと勢いのよいアドリブが交叉していて、一捻りあるリフやフレーズを基調に圧巻の盛り上がりを見せる。ラジオ放送用なので音質も申し分なく、何はともあれバンド感満点の演奏がカッコいい、わりと文句なしの好ライヴ盤と思う。
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(Progressive/Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2012 Re-master) / Long Hair/German)