ドイツのガーデン・オブ・デライツから、74年の未発表セッション音源3曲(8~10曲目)と75年のエイプリル・レーベルの自主制作オムニバス「Vlotho-Winterberg」収録のライヴ音源1曲(11曲目)の、計4曲をボーナスで加えてのリシュー。ミサス・ビーストリーはミュンヘン近郊のヘルフォルト出身のグループで、メンバー交代が激しくサウンドも変遷を見せながら、68年の結成から79年の解散まで4枚のアルバムをリリースした。本作は、74年にドイツのノヴァからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、ユルゲン・ベンツ、フリードマン・ヨッシュ(ex.エンブリオ,etc)、ディーター・ミーカウチュ(ex.ミッシング・リンク,エンブリオ,etc)、ノルベルト・デムリング、ルッツ・オルデマイヤーの5人編成、プロデュースはディーター・ディルクス。サイケ・ブルース・ロックだった69年のファーストから5年振りの作品で、その当時のメンバーはオルデマイヤーしか残ってなく、ヨッシュとミーカウチュを中心にかなりエンブリオに近似するジャズ・ロック的サウンドを展開していて、サウンド的には最早ほとんどの別のバンドという印象。全体にインプロが多く、フレーズを組み込んだ達者なドラムとノリのよいドライヴ・ベースのリズム空間に、サックスとフルートのテーマが飛び交い、流暢なピアノが炸裂する。演奏は上手く楽曲にはサイケ感があって、特に1~3,7曲目辺りの濃密さは圧巻で、ボーナス群も含めインプロ・ジャズ・ロックとして素直にカッコいい好盤と思う。この後、ミーカウチュはエンブリオに出戻った後オルデマイヤーと共にアエラへ、そしてさらにリアル・アックス・バンドへ、ベンツはムンジュへ加入。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2005) / Garden Of Delights/German)