ドイツのガーデン・オブ・デライツからのリリース。エンブリオは、アモン・デュールやハブーブ、ポポル・ヴー、ビトウィーン周辺人脈のミュージシャン達によって、クリスチャン・ビュッシャールを中心に69年にミュンヘンで結成されたグループで、数多のメンバー変遷を繰り返しながら一度も解散することなく現在も活動を続けている。本作は、サブタイトル通り77年7月にドイツのフロートーで行われた、野外フェスティヴァルでのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、メンバーは、クリスチャン・ビュッシャール、ロマン・ブンカ、ミヒャエル・ヴェーマイヤー、ウーフェ・ミュルリッヒ、ブッツェ・フィッシャーの5人編成。77年の「アポ・カリプソ」と同じメンバーで、「アポ・カリプソ」からの曲もやってはいるが、インプロ基本ということもあってアレンジはわりと自由に変更されている。概ね、セッション色全開のサイケ・ジャズ・ロック的演奏で、ゆるい横ユレ感も満点でノリがよく、コール&レスポンスを軸にソロ・パートを廻しあう演奏は、わりと素直にカッコいい。ビュッシャールはヴィブラフォンに専念していて、特段に上手いわけではないのだがヨレ方が絶妙というか、全員反応は的確かつ真っ当で、ヘロヘロ感を保ちながら一体となって盛り上がる様は見事。なんちゃってインド音楽的要素も含め、全体に野外フェスの開放的な空気感が充満していて、バンド感十分の好ライヴ盤と思う。ともかくも、このバンドは野外フェスによく似合う。尚、77年のオムニバス盤「Umsonst Und Draussen Vlotho 1977」には、エンブリオは本作の5曲目が収録されている。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2017) / Garden Of Delights/German)